【NIB】第９回月例会開催レポート

2022年4月8日

2022年4月8日（金）に長野イノベーションベースの第9回月例会を開催しました。

手指消毒や座席同士の距離を空けるなど感染症対策を実施したうえで、先月に続き善光寺大勧進の紫雲閣で開かれた今回は、現地とオンラインで計約40名の方にご参加いただき開催しました。

今回は、株式会社ストライク荒井邦彦代表取締役社長に登壇いただき、「起業からIPO、そして現在」と題して、M&Aニーズにこたえようと、株式会社ストライクを創業した経緯、創業期の苦労した経験、なぜ上場を目指すきっかけとなった先輩経営者からの助言、上場までの道のりをお話しいただきました。

M&A仲介業務を手掛ける荒井社長は、2016年6月に東証マザーズへ上場し、2017年6月には東証一部へ市場変更を果たしています。大学時に会計士の資格を取得し、監査法人で経験を積み、97年に会社を設立し、今年で創業25周年を迎えています。25年の道のりは必ずしも順風満帆ではなく、デューデリジェンスは監査法人で経験していましたが、営業経験がなくどう仕事を獲得したらいいか分からなく、苦労の連続。最初のうちは社外の監査役をしながら食いつなぎ、M&Aの仲介事業が主体になるまでに2年ほどかかったそうです。

上場時は、社員数30名ほどでしたが、現在は約200名と規模を拡大し、東京だけでなく、全国に8拠点展開しています。国内には後継者不在に悩む企業が19万社以上あるとされており、地方案件の開拓にも力を入れているそうです。

またインターネット黎明期に、アメリカにネットで会社を売買しているサイトを見つけ、見よう見まねで1998年に、日本初のインターネットM&Aサービス「SMART」を立ち上げました。現在ではインターネット経由の成約率が３０％に達するほど活用が広がっています。

荒井社長のお話は、これから企業を目指す学生や社会人、経営者の参加者にとって多くの学びや気づきを得られる貴重な時間になったことと思います。

今回の月例会では、講師による登壇だけでなく、長野イノベーションベースの会員による事業ピッチを行いました。4月の事業ピッチは上田市の株式会社地元カンパニー児玉光史代表取締役でした。